エンジニアにとって、継続的なスキルアップは将来性を確保する上で欠かせないことですが、その方向性がわからずに悩む人も大勢います。iOSアプリ開発を中心にして仕事をしてきたエンジニアは、次に何を学んで成長すべきかを判断するのが難しくなりがちです。
典型的なのが、Androidへの対応をするスキルの習得ですが、常套手段として多くのエンジニアが真っ先に選んできたという問題があります。他のエンジニアとの差別化が困難なので、ニーズが高いエンジニアとしての地位を維持できない可能性が高いのです。OS間の移行ツールも開発されているので、スキルアップの方向性として魅力が低いと捉えざるを得ません。
方向性としては、iOSアプリ開発にこだわり続けてスペシャリストを目指すか、幅を広げて違うデバイスにも対応できるようになるかが有力候補でしょう。AIを代表とする最新の技術を学び、iOSアプリに搭載して他のエンジニアには開発が難しいアプリを手がけていくのがスペシャリストとして成功するための方策です。トレンドになるスキルを予測して早めに習得することが求められます。
一方、デバイスに着目するなら組み込みのスキルを学び、IoTに着目するのが合理的でしょう。汎用性のある組み込みのスキルさえ学んでしまえば、組み込みたいハードについての知識を付けるだけですぐに対応できます。iOSのデバイスだけにこだわらないことで多様な開発業務で活躍できるようになるでしょう。